IaC推進により複数環境の運用負担を削減し、可視化と計画的な施策体制を確立。計画的な対応とレビュー徹底により切り戻しゼロで30回以上のリリースを成功。サービスイン後も高評価を受け、運用監視やDR設計など支援範囲が拡大。体制も当初2名から最大10名へ拡充し、包括的なクラウドインフラ支援を実現しました。
計画的な対応・レビューにより、商用環境リリース30回以上でインフラ切り戻し発生ゼロを達成
某コンテンツ事業社様のインフラ部門は、領収書読み取りアプリとERPを連携させた経費精算レポート作成システムをSaaSとして開発中でしたが、クラウドインフラ構築の立ち上げ段階で人的リソースが不足している状況にありました。対応にあたってスケーラブルかつ運用が容易なクラウドインフラの設計・構築を実現したい、またインフラコストの最適化と継続的な改善を実現したいとのお客様の要望を受け、サティスが解決のために支援させていただくことになりました。
参画当初は初期設計に合わせたデモ用インフラの構築を行い、その後、検証環境と商用環境のインフラ設計・構築を実施しました。さらに、サービス開始後もアプリケーション開発の進展に応じた追加インフラの設計・構築についても継続的に対応しています。
インフラ規模の拡大に伴いお客様と弊社のインフラ担当者がインフラチーム化してからは、基本設計やレビューにも対応範囲を拡げお客様を全面的にサポートしました。詳細設計と構築にあたっては、Terraformによるインフラコード化(IaC)を推進し、チーム全体で一貫したインフラ構築に取り組んでいます。
また、チームでの対応体制が整ってからは、スクラムのフレームワークに沿った形で作業対応を実施するようご提案・推進しました。コスト最適化を目指した取り組みとして、環境ごとのインフラリソースをタグ付け等で整理するとともに、定期的なコストチェックにより削減可能なリソースを特定し、最適化する対応を実施しています。
IaCの推進により複数環境のメンテナンス負担を大幅に軽減できました。さらに、インフラ構築作業だけでなく運用作業も含めた全体の可視化が進んだことで、より計画的にインフラ施策に取り組める体制が整いました。当初から計画的な対応やレビューを徹底したことにより、インフラ面での切り戻し発生0件という高い品質を保ちながら、30回以上の商用環境リリース作業を成功させています。
また、日々の継続的な取り組みをお客様にご評価いただき、サービスイン後も運用監視や追加インフラ構築に加え、ディザスタリカバリ設計などの重要領域においても継続的な支援を依頼されることとなりました。プロジェクトの重要性と規模の拡大に応じて、立ち上げ時のお客様1名と弊社1名の体制から、設計・構築の重要フェーズではお客様4名と弊社6名の計10名体制にまでチームを拡大し、クラウドインフラの包括的なサポートを提供しています。
【サティス株式会社】
代表者名:林 龍太
本社所在地:東京都千代田区丸の内 三丁目4番1号 新国際ビル
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